本物は積極的に見に行こう!
福井市美術館の「歌川広重の世界」、「県立美術館のピカソ展」と同様に「コシノヒロコ美の世界」にも注目したい。世の中には売れるもの、売れない物、流行り、廃り、色々ある。時代を超えて人に愛される。「人の人生おも変えてしまう。」それがデザインとある雑誌でイタリアの巨匠デザイナーが言っていた記事を読んだことがある。
僕の愛車フォルクスワーゲンビートルもその一つ。47年たったいまでも街で車の知識のない子供たちが振り返り、かっこいいとつぶやく。これだけ多種多様な車があるなかで時代を超えて人の注目を浴びる。
ルイビトンもその一つ。恐ろしくコピーされまくるが「本物」をみると圧倒的な威圧感、存在感に偽物との差を感じられてしまう。
僕の両親はバイオリンの先生だが一流の楽器、一流の演奏を聴けという。そうでなければ自分の中の「素晴らしい」と思う価値観の幅が狭いままである。「感動」する心が豊かにならないのである。
福井だけでなく日本各地の地方でこういった企画展をするのはお金がかかります。お金をかけて持ってきたものにお客様が入らない。福井で有名アーティストが来てもお客が入らない。せっかくブランドアパレル会社等が出店してもお客がはいらない。
これらが続くと企画を打つ側からみると「赤字になる福井では出店できない。」という判断になります。「福井」という街から「本物」を見る機会、触れる機会、聞く機会がなくなっていく。それは次世代の子どもたちには悲劇です。でもまだその次世代の多くはそれに気づかず、スマートフォンで買い物を続け、体に合わない靴や服を買い、価格で物を決め、人間関係を避ける事が普通になって来ているようです。
街を彩り歩く。映画や音楽、美術を楽しみ、街の仲間と意見を共有し共に笑い、共に泣く。自分の意見に深みを求めていく。そんな粋な大人たちがたくさんいてこそ、次世代の憧れの大人になり、想いを継承することができるのかと思います。自分がまだまだゆえに、そんな粋な大人にあこがれるのかもしれません。
僕の憧れは杉良太郎の「遠山の金さん」遊び人パートも大好きですが、怒った時の転換の速さが凄いwあの切れ具合は怖いけど、なんだか粋な感じがするんですw