西洋と日本の版画における違いと共通点

2018aug18

注目のピカソ展と歌川広重展。
偶然の同時期開催ではあったものの相乗効果、反響も素晴らしく双方に人が入っている模様。
両方の美術館学芸員さんのお話を伺えると、イベントに参加してきました。

県立図書館の横にかわいらしく位置する喫茶ニホ
こちらに2名の学芸員さん、サロン参加者役10名があつまった。
まずはお二人よりお気に入りの作品や時代背景や、西洋(ピカソ)と浮世絵の刷り方の違いなどを伺いました。
印象的な話は昔のものなので光り、紫外線に弱く美術館の中の明るさ、気温、湿度の管理を徹底するように指示があるという事。お客様からはこんなに寒くしなくてもいいのでは?と省エネ目線で言われるがことがあるが、美術品保存という意味で必要な事だそうです。

もうひとつは著作権が厳しく何処に何を載せるかという事に非常に厳しい審査があるようで、ピカソ展にちなんだパフェなど作るのでも細かく打ち合わせをしないとすぐに著作権にひっかかるという仕掛け人の苦労話。(写真はニホさんで食べられる特性パフェです。)

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当時の話でいうと浮世絵の場合は大衆娯楽のためお金を稼ぐ為にはたくさん刷って販売しないと生活が出来なかった背景と、ピカソは20歳ごろからスペインからパリにでて運よく有力な画商がついた為結構裕福になれた。ロット番号(限定)がつくことで金額があがるといった話。

共通の話でいうとお互いにライバルとしている画家がいたり、一流で居る為にに時代の流れを意識しながら描いているという事でした。

最後に西洋の美術館では学生たちがスケッチブックをもって絵の練習しているが日本ではそれを許しているところは少ない。その背景には日本では企画展の期間が短期なため拝観者に快適に見ていただくという意味と、西洋では企業等から美術館などに寄付もあり、そういった学生も支援していこうという文化がある。日本には残念なことに(寄付文化)まだないといった話が伺えました。

西洋的価値観が全てよいわけではありませんが、日本の政治や制度が西洋を真似ているように進んでいくわりに日本人のマインドは置いてけぼりといった感がありました。こういった裏側を聞ける機会は大変貴重で今後とも参加したいと思います。

ピカソ展は福井県立美術館8月26日まで、歌川広重展は福井市美術館9月2日までです。
どちらも非常に貴重な作品を見ることができますのでぜひ足をお運びください。